初防衛を目指す伊藤匠王座(叡王=23)が広瀬章人九段(39)の挑戦を受ける将棋の第74期王座戦5番勝負第1局が2日、神奈川県秦野市「元湯陣屋」で行われた。
午前9時から始まった対局は、相掛かりからの作戦を練ってきた初登場の先手広瀬が伊藤を圧倒。最後は鮮やかに寄せ切って午後8時10分、99手で快勝して、初の王座獲得へ好スタートを切った。
勝った広瀬は、「後に引けない激しい戦いになると思っていました。感触として悪くはないと思っていたが、具体的にどうするのかは一手一手悩ましかった」と振り返る。局面への認識が薄くて押され気味となり、5時間の持ち時間を使い切って1分将棋になった伊藤に対し、時間的にも余裕があったのも大きかった。「まずまずの内容で指せた。第2局以降、引き続き頑張りたいと思います」と気を引き締めていた。
一方、敗れた伊藤は「読みが甘い部分があって、バランスを取る順が見えずに苦労した。もう少し深く読んで指していかないとと感じました」と話していた。
第2局は15日、名古屋市「名古屋マリオットアソシアホテル」で行われる。

