安倍晋三首相は6日、山梨県富士河口湖町のゴルフ場で、知人らと大型連休中2度目となるゴルフを楽しんだ。ラウンドの途中、報道陣の取材に「天気が良くて気持ち良かった。(7日から)気を引き締めていきます」と話した。
首相は中東歴訪を終えた3日から山梨県の別荘で静養に入り、翌4日にもゴルフをしている。一方、プレー後は東京を往復して、中国の習近平国家主席と電話会談、北朝鮮情勢に対応する場面も。この日、静養を終えて帰宅した。
今日7日からは、国外に加え、難題山積で先月下旬から空転する国内政治にも対応しなければならない。まず待ち受けるのは、加計学園をめぐる「首相案件」問題だ。獣医学部新設をめぐり、柳瀬唯夫元首相秘書官の発言として愛媛県職員の「愛媛文書」に記されたが、柳瀬氏はこれまで記憶を理由に、県関係者との面会を否定。野党は柳瀬氏の証人喚問などを求め、国会審議を欠席していた。
与党は現状打破へ、今週後半にも柳瀬氏の参考人招致を予定。柳瀬氏は15年4月、学園関係者との面会を認める見通しで、与党は野党に国会審議復帰を促す方針。「審議拒否」の批判拡大を避けたい野党も、7日から与党との協議に応じる構えだ。ただ、県関係者との面会は記憶になく、学園関係者との面会は認めるのは、苦しまぎれの奇策。「記憶にない」とした柳瀬氏の発言は事実上修正される。首相に近い柳瀬氏と学園の接点は、学園と首相の関係にもあらためて焦点を当てるきっかけになる。
一方、森友学園問題では、大阪地検特捜部の捜査結果や財務省の決裁文書改ざん問題でも調査結果が近く公表される見通し。首相の盟友・麻生太郎財務相の進退論もくすぶっている。
国際社会では、北朝鮮情勢をめぐり米国や韓国、中国など関係諸国が水面下で動く中、首相が意欲を持つ日朝首脳会談の見通しは立たず、存在感を示す機会も見いだせない。首相には当面、「内憂外患」が続く。

