無所属の会の野田佳彦前首相は30日、衆院の代表質問で、安倍晋三首相と因縁の対決に臨んだ。12年11月の党首討論で、議員定数削減などの約束と引きかえに衆院を解散し、安倍自民党に政権を奪われた。安倍政権での定数削減について、「誠意をもって約束を果たそうとする姿勢がない。言語道断だ」と激怒した。

野田政権で自公両党と消費増税が柱の「社会保障と税の一体改革」をまとめたが、その後、首相が消費税引き上げを2度延期した判断も批判。「『政争の具にしたことはないが、選挙の争点にはした』と言われ、私は座りながら立ちくらみを起こした。選挙こそ政党間の最大の政争だ」。10%増税で、政府が検討する景気対策も、「選挙対策を意識した究極のバラマキだ」と切り捨てた。「安倍政権のスローガンは、みんな尻すぼみ。政治は結果というが、特筆すべき結果を残したのか。政権の長さをもって尊しとせずを、肝に銘じるべき」とも述べた。

言われ放題の首相は、感情的になりながら応戦。民主党政権より経済や雇用状況が改善した数字を羅列し、「やらないと言ったことをやり、やると言ったことをやらないことの方が間違いだ」と反論。定数削減についても「民主党政権時代に、皆さんは1議席でも削減したでしょうか」と切り返し、火花を散らせた。【中山知子】