東京都の小池百合子知事が29日の会見で、長期にわたり新型コロナウイルスと共存していくという「ウィズ・コロナ」を宣言した。3月末に3密防止を呼びかけた会見時と同じくボードを用いながら、「ウイルスの拡大を防ぐ手だては、私たち自身の強い意志と、行動のみということになる」と訴えた。

現在も一定数の新規感染が発生しており「正直、クラスターも発生しております」と危機感も示した。緩和を判断する、感染状況の7項目の1つ「直近1週間の感染経路不明率が50%以下」を、28日まで4%上回ってしまっているが「繁華街の夜の街クラスター関連を除けば下回る」と説明。専門家から「感染状況の把握が困難ではない」との評価を受け、6月1日午前0時より、事業者への休業要請の緩和を示した「ロードマップ」を「ステップ2」に移行すると発表した。

ステップ2では、映画館や劇場、生活必需品以外の小売店、スポーツジムなどの営業再開が可能になる。飲食店の営業時間や、イベント開催の条件はこれまでと変わらない。パチンコ店やカラオケ店が対象となる「ステップ3」への移行は、「臨機応変に進めていく」と、目安となる2週間を待たずに判断する可能性もあるとした。