藤井聡太竜王(名人、王位、棋聖、棋王、王将=24)への挑戦者を決める、将棋の第39期竜王戦挑戦者決定3番勝負第1局、服部慎一郎七段(27)対柵木(ませぎ)幹太五段(28)戦が4日、大阪府高槻市の関西将棋会館で行われ、先手の柵木が服部を下し、挑戦権獲得まであと1勝とした。柵木は公式戦15連勝を飾り、本年度連勝ランキングでは藤井を抜き単独1位となった。第2局は13日に東京・将棋会館で行われる。
戦型は柵木の得意の相掛かり。終盤の激しい寄せ合いを制した柵木は勝因について「あまり入れ込まず、自然体で臨めているのかな」と振り返った。
トップの1組から最下級の6組まであるランキング戦のうち、柵木は今期5組優勝。決勝トーナメント1回戦で西田拓也六段(34)、2回戦で長谷部浩平六段(32)、3回戦で佐々木勇気八段(31)、準々決勝で斎藤慎太郎八段(33)、さらに準決勝で永瀬拓矢九段(33)を破り、3番勝負へ進出した。
過去、4組優勝から挑戦権を獲得した例は、97年(第10期)の真田圭一、98年(第11期)の藤井猛、04年(第17期)の渡辺明がある。竜王戦ランキング戦5組優勝からの挑戦権獲得は23年(第36期)の伊藤匠のみ。柵木が挑戦権を獲得すれば、史上2人目の快挙となる。
柵木は奨励会では藤井と同期。苦労の末、23年に25歳で四段昇段を果たした。「しっかりと準備して臨みたい」。苦労人が藤井への挑戦権と「竜王戦ドリーム」に王手をかけた。

