東京都の小池百合子知事は25日、会見の質疑応答で、菅義偉首相に対して「苦手意識など、そういった認識はされているのか」と問われ「されておられません。はい。以上です」と苦笑いしてかわした。

その上で「都庁内でも対立を懸念する声が出ているが」と問われ、「自治体として必要な、また、自治体だからこそ分かることなどがある。それらを連係して、意見交換をしていく。そして課題解決ということを目指すのは当然のことだ」と突っぱねた。

2人の不仲は、菅氏が官房長官に就任した12年の第2次安倍政権発足時ごろから続く。最近では菅氏が7月、都内でのコロナ感染者増加を「圧倒的に東京問題」と批判。小池氏は菅氏肝いりの観光支援事業「Go To トラベル」を「冷房と暖房の両方をかけるようなもの」と切り捨てるなど、舌戦を繰り広げた。