「三密の道」高尾山で今年初めてのリアル“三密”

  • 密が戻った高尾山「三密の道」(撮影・中嶋文明)
  • 高尾山頂の標識の前には撮影順番待ちの行列ができた(撮影・中嶋文明)

「三密の道」がある東京都八王子市の高尾山(599メートル)に25日、今年初めて“密”が戻った。

東京発着も「Go To」キャンペーンの対象になってから初めて快晴の日曜となったこの日、最寄りの京王高尾山口駅は正午までに今年最高の1万1000人が乗降した。ケーブルカー、リフトを運行している高尾登山電鉄によると、ケーブルカーは乗車率を最大50%に抑えていることもあって午前10時ごろ、約1時間待ちになった。

高尾山ビジターセンターは「十分な距離を取りましょう」「休憩は2メートルの間隔をあけましょう」と注意を呼びかけるが、なにしろ晴れの日曜日は8月30日以来、8週間ぶり。山頂はごった返し、薬王院の石段は数珠つなぎとなった。修行の山の高尾山には「三密の道」がある。密教の教えで「身密」(正しい行い)「口密」(正しい言葉)「意密」(正しい心)を指すが、コロナで三密といえば「密閉」「密集」「密接」になってしまった。以前からあるにもかかわらず、「三密の道」の前では「三密の道だって。コロナでできたのかな」「絶対つくったよね」との会話が交わされていた。

高尾山はうっすら色づき始めており、来月中旬には紅葉の見頃を迎える。【中嶋文明】