日本維新の会政調会長の音喜多駿参院議員は27日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、国民民主党が衆院東京15区補選(4月16日告示、28日投開票)の公認内定者を取り消した問題に言及した。

党が、本人の過去の行為の中に、看過できない法令違反に該当する行為があったとしたことを記した上で「党公式の記者会見では、法令違反の内容はプライバシーの関係もあり明かされなかったものの、党として身体検査が甘かったことを謝罪されていました。これについてはなんというか、候補者選定は本当に難しいなあと思うところです」「そもそも政党に、いわゆる『身体検査』というのがどこまで可能なのか」と、私見を投稿した。

維新の東京の組織「東京維新の会」の幹事長も務める音喜多氏は、「地方選挙の候補者選定については責任を持って行っていますが、選考プロセスは主に書類(ミニ論文)と面接によるものです。一般企業との違いはそれほどありません。もちろん公認決定をする前に過去のSNS発信を調べたり、できる限り周辺人脈から情報を収集するものの、一人ひとりに興信所などを使った身辺調査を行うことは時間的・費用的・論理的にも困難です」とした。

その上で「公認発表をする→名前が世間に知れ渡る→『あれこの人、前に◯◯していた人じゃない?』と誰かが気づく→不祥事の情報がもたらされる というパターンで政党側が事後対応することになりがちです」ともつづった。

「不祥事以外にも、SNS発信などでやらかしてしまう人の人間性を見抜くというのはなかなか難しく…政党側が抱えている大きな悩みの一つだと思います」と、候補者選考の難しさに触れながら「なにか知見のある方がいらっしゃれば、ぜひご教示いただければ幸いです」とポストした。

同補選には、維新の金沢結衣氏(33)、共産党の小堤東氏(34)が立候補を予定している。