ドジャース大谷翔平投手(29)の元通訳、水原一平被告(39)による一連の詐欺事件が、米ニューヨーク州のカジノ業界にも衝撃を与えていると、米ニューヨーク・ポスト紙が報じた。
水原被告が大谷投手の口座から不正送金したとされるブックメーカーの胴元マシュー・ボウヤー氏が常客だったラスベガスのカジノホテル「リゾート・ワールド・ラスベガス」が連邦政府の捜査を受けており、その影響がニューヨークにも飛び火する可能性を伝えている。
同紙によると、同カジノと同じマレーシアに本拠地を置くゲンティングループが所有するニューヨーク・クイーンズのJFK空港近くにある競馬場も併設する「リゾート・ワールド・ニューヨーク」の新たなカジノライセンス取得の許可申請に水原被告のスキャンダルが影響を及ぼす可能性があるという。
2011年に開業したリゾート・ワールド・ニューヨークは、州の公的教育資金を支える40億ドル以上の収益を生み出しており、州最大のドル箱の1つとなっている。業界関係者によると、カジノ部門の拡張にあたって3つの新たなライセンスのうち1つを取得する見通しだと言われていた。
しかし、水原被告から送金された資金をボウヤー氏がリゾート・ワールド・ラスベガスに預けていたと関係者は語っており、同カジノをマネーロンダリングに利用した疑いが浮上していることから、ラスベガスとは運営会社は別であるものの、カジノライセンスの基準の1つである「評判」がガタ落ちとなったことで、ニューヨークでのライセンス取得の障害になる可能性があると伝えている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)

