元AERA編集長でジャーナリストの浜田敬子氏は19日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、みずほ銀行の行員(当時)が貸金庫から、顧客2人の現金を計数千万円盗んでいたことが表面化したことをめぐり、みずほ側の対応を「非常に悪質だ」と厳しくただした。
みずほ銀行は18日、当該事案を発表。2019年に発覚し、行員は懲戒解雇されたという。被害者の顧客には一定の対応を行った上で、金融庁には報告したというが、これまで公表していなかった。「顧客との関係を踏まえた」ためとしている。
三菱UFJ銀行でも、貸金庫から顧客の金品を盗んだ疑いで、1月14日に元行員の女が警視庁に逮捕されている。番組MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一は「みずほでもあったのかと。そして、公表していなかったのかということ」と、みずほの対応を疑問視。コメントを求められた浜田氏は「三菱UFJ銀行の事件が発覚した時、貸金庫ビジネスへの信頼性、もっといえば銀行員への信頼性が崩れたが、今回の件は、公表していなかったということは悪質だと思う」と指摘した。
「これは窃盗罪に当たり、(懲戒解雇という)銀行の処分ですませていいのか。刑事告発をすべきではなかったのかと思う」とも述べた。
浜田氏は「事件を報道する理由の1つは再発防止の面が非常に強い。(みずほの事案が)2019年に公表されていれば、全銀行が調査をしていたはず。三菱の事件はその後に起きており、事件を防ぐ道もあったかもしれない」とした上で、記者会見を開いていないみずほ側の対応を疑問視。「いまだに会見をするつもりもないんですよ。この事件の後も、顧客の資産を預かり続けていた。非常に悪質だと思う」と、繰り返した。
「リディラバ」代表の安部敏樹氏も「行内調査を行ったというが、(内容は)預けている人しか分からない状態。厳密に調査をするなら、1件1件ずつ確認しなくてはならず、そこまでちゃんとやられているのだろうか」と指摘。「こういうものを、金融庁への報告だけで終わらせるのは、預けている人に非常に不誠実。どうして公表しなかったのか」と、みずほの対応に首をひねった。

