藤井聡太竜王(名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖=23)への挑戦権を争う、将棋の第38期竜王戦挑戦者決定戦3番勝負第1局、佐々木勇気八段(30)対石田直裕六段(36)戦が25日午前10時、佐々木勇気八段(30)対東京・千駄ケ谷「将棋会館」で始まった。先手後手を決める振り駒は、と金が3枚出て、石田が先手、佐々木が後手と決まった。

竜王戦の挑戦者は、ランキング戦(予選)の最上級である1組から最下級の6組の勝ち上がり計11人が進出する決勝トーナメントで決める。1組は優勝、準優勝、3~5位、2組は決勝進出者、3~6組は優勝者がその権利を得る。

先手の石田は4組優勝者。32人によるトーナメントで戸辺誠七段、佐藤紳哉七段、金井恒太六段、井田明宏五段、狩山幹生五段に勝ち、同組を制した。こちらは1回戦で6組優勝の谷合廣紀五段を倒すと、5組優勝でプロ棋士養成機関「奨励会」会員の山下数毅三段、森内俊之九段(1組5位)、松尾歩八段(同4位)を撃破。準決勝では1組優勝の八代弥八段との千日手指し直し局を制した。こちらはタイトル戦初挑戦を狙う。

後手の佐々木は昨年に続いて2回目の挑戦権獲得を目指す。今期は16人参加の1組1回戦で丸山忠久九段、準々決勝で伊藤匠叡王、準決勝で菅井竜也八段を下した。決勝で八代弥八段に敗れたものの、1組2位という条件を満たして決勝トーナメントに勝ち上がった。こちらでは初戦で3組優勝の近藤誠也八段、準決勝では今年5月に行われた王位戦挑戦者決定戦で敗れた永瀬拓矢九段(2組優勝)をそれぞれ倒した。

挑決は先に2勝した方が藤井竜王への挑戦権を獲得する。持ち時間は各5時間で、25日夜に決着の見込み。