「懐かしい都電」が復活した。東京都交通局は都電荒川線(東京さくらトラム、三ノ輪橋~早稲田間)の8501号車をリニューアルしてこのほど、運行を開始した。昔の都電を思わせる山吹色の車体カラーが特徴だ。沿線の活性化と魅力の向上を目的とした「都電(TODEN)車両リニューアルプロジェクト」の一環で、都営交通では初めてのクラウドファンディングも実施。およそ600人から約787万円の支援も得た。

このプロジェクトでは、JR九州「ななつ星in九州」や「或る列車」、東急「THE ROYAL EXPRESS」など数々の観光列車を手がけた工業デザイナーの水戸岡鋭治氏が担当した。1990年(平2)から35年にわたって地域に親しまれてきた車両がよみがえった。かつての外装だけではなく、内装にこだわった。床、壁、天井、ベンチなどはすべて木製とし、床は寄木となっている。杉材の組子を通して車両の前方が見えるようにもなっている。

日々の利用から観光目的まで、どこか古くて新しく楽しい都電が走り出した。