皇后さまは9日、皇居内の紅葉山御養蚕所で、蚕が作った繭を外す天蚕収繭(てんさんしゅうけん)の作業を行われた。

宮内庁インスタグラムでもその様子を公開。青いブラウスの作業衣に、白の軍手を付けた皇后さまは、笑顔を見せながら枝切りばさみで、繭のある枝を切り落とした。

説明文では「令和8年7月9日(木)、皇后陛下は、皇居内紅葉山御養蚕所において、天蚕収繭(てんさんしゅうけん)をなさいました」と報告された。

さらに「現在の皇室におけるご養蚕」と題した解説も記載。「皇后陛下は、昭憲皇太后が明治4年にお始めになったご養蚕を上皇后陛下からお引継ぎになりました」と経緯を記しながら「春から初夏にかけて、掃立て、給桑、上蔟(じょうぞく)、繭掻(まゆか)きを始め、ご養蚕の様々な段階にたずさわっておられます」と紹介した。

また用語についても以下のように説明した。

「掃立て:蟻蚕(ぎさん)(また、孵化(ふか)したての蚕)を蚕座(さんざ)(蚕を飼育する道具)に移し、細かく刻んだ桑の葉を与えて飼育を始めること」

「給桑:蚕に桑を与えること」

「上蔟:蚕が繭(まゆ)となるための蔟(まぶし)(繭づくり専用の器具)へ移すこと」

「繭掻き:蚕が繭になった後、約8~10日で繭を蔟から外すこと(収繭(しゅうけん)とも言う)」

「天蚕:鱗翅目(りんしもく)ヤママユガ科に属する昆虫を総称して野蚕(やさん)と呼ぶが、その中の一種が天蚕(てんさん)である」。