マレーシア・ボルネオ島の奥深いジャングルを舞台に行われた「ボルネオサファリ・インターナショナル・オフロード・チャレンジ」。大会7日目、記者はこのレースを締めくくる最大の難所「スーパーハードコア・ルート」を果敢に攻めた。距離はわずか6キロだが、高低差約8メートルのW字路や多数の泥沼、がけ崩れ、直滑降に近い下りを150メートルも落ちていくなど仲間のマシンとウインチ(巻き上げ機)をフル活用してゴールを目指していく。

そのW字路は前方、後方の車同士をウインチロープでつなぎ、こぶ山を越えていく。これを繰り返し、1台20分をかけてクリア。2度目の登りは泥交じりの岩肌をズルズルと斜めに滑りながら、やっとの思いで平地にたどり着く。ロープが切れる心配はないが、ハンドルを握る手に汗がにじむ。この先もスリリングな泥道が待っていた。(つづく)