東急池上線・池上駅から池上通りを歩いて5分。日本でめったに食べられないネパール・田舎薬膳料理店と評判なのが「ヒマラヤ」だ。店主のヘマ・グルンさん(50)は2003年に来日し、13年5月にこの店をオープンした。

健康志向にこだわり、使用するハーブやスパイスは数十種類にも及ぶ。ネパール薬膳料理の特徴は、油をあまり使わないため胃に優しいこと。テーブルには4種のスパイス小瓶(18種のスパイスブレンドのカレー粉、ヒマラヤ岩塩、ティムールというネパールサンショウ、チリパウダー)が常備されており、オリジナル味変が楽しめる。店で使われるスパイスの原料は年に数回、ネパールで直接買い付けるという。看板料理は「ネパール稗(ひえ)の薬膳スープ」。たくさんの野菜と豆がカレー風味のどろっとしたスープに溶け込んで、稗との相性も抜群。共にいただく「チベットパン」は甘みもあり、満足度が高い。デトックス効果が高い「ヘマ茶」は苦味もあるが心地よい風味が癖になる。「ネパール田舎薬膳料理は体が元気になる料理です。1度食べればその良さが実感できます」と話すヘマさんの笑顔に、心も体も癒やされます。

◆ヒマラヤ 大田区池上5の11の9池上パスビル1階。【電話】03・6410・6668 営業時間(通常時)=午前11時~午後2時30分、午後5時~11時。金曜日定休。