12日に佐賀1300メートルで争われたニッカン・コム杯ゴールドスプリント。カジノフォンテン(牡9、玉井昇)が3年8カ月ぶりに先頭でゴールを駆け抜けた。昨秋のコンビ復活から3戦目で勝利に導いた張田騎手は勝利騎手インタビューで泣いた。「この馬が全然あきらめてなかったんで…。まだまだこの馬と、この馬があきらめるまで、一緒に頑張っていきたいです」。

5歳時のかしわ記念以来の勝利。同年は川崎記念も制した。全盛期は張田騎手とのコンビでマイルから中距離で大活躍したが、8歳の終盤を迎えて短距離にシフト。きっかけは同騎手が12戦ぶりに騎乗した昨秋の千葉ダートマイルだという。「楽勝だな、という手応えだったのに、それがいきなりなくなって。喉だなと」。年齢も考慮してリスクの高い喉の手術ではなく距離短縮を選んだ。当初はそこから佐賀に直行の予定だったが、中間に浦和1400メートルのゴールドCにも出走。急に使うことになったわりに内容が良く、鞍上も好感触で佐賀に向かった。

ハミ取りや行きっぷりの良さから「あきらめていない」と感じていたという。ピークこそ過ぎたが、適鞍を探せばまだやれる。その答えを出した。【牛山基康】