落馬負傷により11月末から休養していた池添謙一騎手(43)が、11日土曜の阪神競馬から復帰する。

日曜メインの京都記念(G2、芝2200メートル、12日=阪神)では、弟・池添学師が管理するプラダリア(牡4)に騎乗する。

2カ月の休養は長いトンネルだった。「いろいろ骨折はしたけど、今回は比べものにならないくらい」。小学5年生で乗馬を始めてから、2カ月間も馬に乗らなかったのは初めて。12月の騎乗依頼も、香港遠征も泣く泣く断念した。「なんのためにリハビリしてるんだろう」。一時は目標を見失いかけたが、そこに家族の姿が浮かんだ。

「父(池添兼師)が2月に定年引退なので、それまでに復帰して、父の馬に乗りたい」。加えて、弟の学師が管理し、自身が新馬から乗っていたプラダリアが京都記念を使うということ。この2つの目標が池添騎手を奮起させた。

復帰週にいきなりの重賞だが、2週連続で追い切りに騎乗し、しっかりとコンタクト。「いい状態。G1戦線にいてほしい馬。大事なレースだと思う」と力を込める。「見てるんじゃなくて、自分が乗って頑張っていきたい」。けがで改めて知った気持ちを胸に、リスタートだ。【下村琴葉】