あるぞ、大物食い。G1馬3頭がそろった中山記念(G2、芝1800メートル、26日=中山)の「追い斬り激論」は東京日刊の桑原幹久記者、松田直樹記者の金欠コンビが前走重賞勝ちの2頭の勢いにあやかる。桑原記者は京都金杯でイン突きを決めたイルーシヴパンサー(牡5、久保田)、松田記者はチャレンジCを連覇したソーヴァリアント(牡5、大竹)の爆走に期待を込めた。
桑原 銀行って簡単にお金貸してくれますかね。
松田 どうした? ついに首が回らなくなったか?
桑原 いや…。家の購入を検討していまして。
松田 社会的信用がある会社員。大丈夫っしょ。
桑原 松田さんとかを見てると、そう思えなくて。
松田 …。
桑原 …。
松田 じゃ、じゃあ、自分で増やせばいいんだ。
桑原 そうします。イルーシヴパンサーで。
松田 左回りのマイル専用機じゃん。いける?
桑原 久保田師が「ここも勝負」と豪語してます。
松田 強気だね。
桑原 外を回す競馬が多かったけど、前走京都金杯は馬体重14キロ増にもかかわらず最内を突きました。
松田 それが何か。
桑原 池内助手が「走りのバランスが良くなった」と話すように、肉体面の充実が競馬の幅を広げたと思っています。
松田 一昨年のスプリングS4着とは違う、と。
桑原 実際、その競馬も力みはしたけど、最後に伸びた内容は良かったです。
松田 今は折り合いの不安もないもんなあ。
桑原 今朝はウッド6ハロン84秒8-11秒4。単走でもよく動きましたし、完成の域に入ったはずです。
松田 でも、ソーヴァリアントの方が上じゃない?
桑原 動きだけなら関東馬では断トツでした。
松田 未勝利馬2頭が相手とはいえ美浦ウッドで内から一気に2馬身抜け出した。馬なりでしまい11秒2。ちょっと驚いた。
桑原 大竹師、喜んでましたね。「良かったですね、めりはりが利いていて。古馬なので、変に盛り上がることもない。いい状態で送り出せる」って。
松田 2走前オールカマーは心房細動で13着に負けたけど、「体調は過去イチ」って当時言ってた。その後も調子を維持しつつ、骨折休養明けを使ったことで精神的にもフィットしてきたからね。
桑原 連覇したチャレンジCは好位抜け出し。
松田 そ、あの競馬ができたんだから初の中山1800メートルも気にならない。
桑原 G1馬もいるメンバーで、どっちかがくればでかいですね。
松田 俺は◎ソーヴァリアントって決めてる。
桑原 とりあえず1万円借りていいですか。35年ローンで。
松田 ないよ。そんな大金。