2日(金)から4日(日)にかけて英米で行われた4つのクラシック競走は、そのすべてをドバイのモハメド殿下が率いる“ゴドルフィン”の馬たちが制しました。

時系列でたどると2日のケンタッキーオークス(G1、ダート1800メートル、チャーチルダウンズ)はデビューから6連勝で臨んだグッドチア(牝3、父メダリアドーロ)が人気に応えて優勝、3日に行われた英2000ギニー(G1、芝1600メートル、ニューマーケット)は、ゴドルフィンがフランスのトレーニングセールで230万ユーロ(約3億6800万円)で落札したルーリングコート(牡3、父ジャスティファイ)が快勝、今年の欧州クラシックの幕開けを飾りました。その約8時間後に行われたケンタッキーダービー(G1、ダート2000メートル、チャーチルダウンズ)はご存じの通り、ソヴリンティ(牡3、父イントゥミスチーフ)が勝ってゴドルフィンの悲願をかなえました。

青い勝負服の勢いはこれにとどまらず、2000ギニー翌日の英1000ギニー(G1、芝1600メートル、ニューマーケット)もデザートフラワー(牝3、父ナイトオブサンダー)が優勝。これによって大西洋を挟んだ2つの競馬大国で前代未聞の大記録が樹立されました。

毎年のようにクラシックをにぎわすゴドルフィンの馬たちですが、この4つを同年に制したのは奇跡に近い快挙です。

この先に続くゴドルフィンの野望は、2頭の牡馬エースによる英、米それぞれの3冠制覇。ソヴリンティのモット師は3冠挑戦に慎重な姿勢ですが、英国のルーリングコートは来月7日の英ダービー(G1、芝2410メートル、エプソム)で前評判の高いザライオンインウィンター(牡3、父シーザスターズ)とぶつかる予定です。

ゴドルフィンの勢いが、さらなる偉業につながるのか。欧米のクラシックからも目が離せません。

【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)