しぶとくタフな“赤兎馬”が突き抜けた!5番人気のセキトバイースト(4、四位)が好位からしぶとく抜け出して、重賞初勝利を決めた。勝ち時計1分46秒0。今後は秋の大きなレースへ向けて、夏休みで英気を養う。2着には3番人気のカナテープ(6、堀)が入った。1番人気のカニキュル(4、菊沢)は8着に終わった。

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最高気温34℃だった東京競馬場。夏の到来に、勝ったセキトバイーストを管理する四位師は「ひどいよ。この暑さは(笑い)」と話せば、昨日函館で騎乗してた浜中騎手も「すっごい暑い(笑い)」と驚くほどの灼熱(しゃくねつ)ぶり。その上、直線では強烈な向かい風も吹く厳しいコンディション。それでもタフなセキトバイーストには関係なかった。無難に発馬を決めると、序盤は6番手へ。その後はじわじわと位置を上げ、4角では3番手に。直線では鞍上の右ステッキに応え、先頭でゴールを駆け抜けた。レースを終えた浜中騎手は汗を拭いながら「タフな条件でしたが、この馬の精神力で先頭を走りきってくれました。これから夏競馬が始まるので、みなさんも体調に気をつけて、みんなで競馬を盛り上げてくれたらなと思います」とクールにレースを振り返り、ファンを気遣った。

3歳時からクラシック戦線に駒を進め、コンスタントに結果を出してきた。古馬になった今年は今回で5戦目。四位師は「上積みはないと思っていたし、東京は坂があるから、そこが鬼門かなと思っていた」と戦前は不安視する部分もあったと明かした。ただ、馬はこれまでの豊富な経験を生かし、着実な成長と心身の充実ぶりを結果で示した。「今後は休みます。賞金も加算できたから、秋に向けてゆっくりします」と指揮官は今後を見据える。異常な暑さを迎えそうな今年の夏。休みで成長を促される“赤兎馬”はじっくり力を蓄え、実りの秋へとつなげる。【深田雄智】

◆セキトバイースト ▽父 デクラレーションオブウォー▽母 ベアフットレディ(フットステップスインザサンド)▽牝4▽馬主 TNレーシング▽調教師 四位洋文(栗東)▽生産者 タイヘイ牧場(北海道新ひだか町)▽戦績 14戦4勝▽総獲得賞金 1億4192万1000円▽馬名の由来 赤兎馬+東