菊花賞トライアル、セントライト記念(G2、芝2200メートル、15日=中山、3着まで優先出走権)で、ジーティーアダマン(牡、上村)が、初タイトル奪取を狙う。春は皐月賞で14着に敗れた後、ダービー出走を見送って「最後の1冠」へ照準を合わせてきた。休養効果は十分で、秋初戦へ好仕上がりだ。

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思い切った選択が好結果につながることがある。ジーティーアダマンは皐月賞後、ダービーに出走できる可能性が残っていたが、早めの夏休みを選択した。菊花賞に照準を定めたのだ。同じルーラーシップ産駒のヘデントールは昨年の菊花賞で2着に入り、今年の天皇賞・春を制した。長距離のビッグタイトルを狙うジーティーアダマンもスタミナは十分で、調教で長い距離を乗ってもケロッとしている。まずはここで結果を出したい。

5カ月の休養で心身ともに成長した。福留助手は「体も大きくなって帰ってきた。気性も大人になったと思うところもある。やんちゃなところがあったけど、調教とかが進めやすくなった」と進境ぶりを伝える。春は緩さが目立っていた中で、デビューから2連勝。特に2戦目のすみれSでは今夏札幌で1、2勝クラスを連勝したミラージュナイトや、のちの青葉賞2着馬で今回も対戦するファイアンクランツを完封。力強い先行力を見せていた。勝ち時計の2分11秒0も、同レース史上最速だった。

14着に大敗した皐月賞も、糧にする。初めて控える競馬となり、向正面から動く馬も続出する厳しい流れに直面。「難しい展開になった。絶対に逃げたいというわけではないけど、自分のリズムを崩したらアカンと思う」と福留助手は話す。

3日の1週前追い切りは岩田望騎手が騎乗してCウッド6ハロン81秒0-11秒0。しっかりと負荷がかけられ、鋭い伸びを見せた。状態は良好。菊の大一番へ堂々と臨むためにも、秋の始動戦を勝利で飾りたい。【下村琴葉】

◆長距離戦線で活躍するすみれS勝利馬 17年クリンチャーは菊花賞で2着に入り、翌18年京都記念で重賞初勝利を挙げ、天皇賞・春3着。19年サトノルークスはセントライト記念と菊花賞で2着に好走。23年シャザーンはセントライト記念3着。昨年覇者サンライズアースは今年の阪神大賞典を制している。