待ちに待った夢舞台だ。連載「いざ初ダービー」では、日本ダービーに初挑戦するホースマンを取り上げる。第1回はメイショウハチコウ(牡、牧浦)騎乗のマイケル・ディー騎手(30)。ニュージーランド出身でオーストラリアを拠点とし、昨年短期免許を初取得。来日2年目で出会った相棒を自己条件から連勝に導き、チャンスをつかんだ。
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千載一遇のチャンスだ。ディー騎手が決意を込めた。「もし勝つことができたら自分の人生を変えられるかもしれない、というぐらい素晴らしいレースだと思っています」。地元ニュージーランドでは昨年、拠点を置くオーストラリアでは22年にヴィクトリアダービーを制覇。「勝つためには幸運が必要。僕にそれがあったから2回勝てたと思う」と秘けつを語った。
日本での短期免許は、昨年4月から2カ月間で初取得。生まれ故郷が郊外。都会に刺激を受けながら、週末の競馬場入りは1人で電車で行けるようになった。1年目は5勝。2年目の今年はすでに倍の10勝(25日現在)。謙虚な姿勢で、白星を積み重ねる。
今年3月、メイショウハチコウに出会った。初騎乗の1勝クラス戦で勝利。続くプリンシパルSも勝ち切り“ダービー切符”をもぎ取った。「1回目と2回目ですごく成長を感じました。距離はこなしてくれると思うし、皆さんを驚かせることも十分あると思います」と笑った。
短期免許で来日した外国人騎手は、テン乗りで挑むケースが大半。“異例”の形で大舞台に殴り込む。「オーナーから思いを託していただいたので、結果で応えたい。すごくエキサイトしています」。下馬評は大穴扱い。日本人の情に触れた30歳が、大番狂わせを狙う。【桑原幹久】
○…プリンシパルS1着メイショウハチコウは府中コースを歓迎する。初の東京競馬場でのレースとなった前走で勝利し、見事ダービーの切符をつかんだ。浜田助手は「跳びが大きいので広いコースの方がいいと思っていた。普段乗っている感じでは2000も2400も変わらないと思う。スタートはメッチャ速い。天性のものがある」と武器をアピール。父ロジャーバローズとの親子制覇を狙う。

