JRAは15日、現役最高齢のジョッキー、柴田善臣騎手(60)の現役引退を発表した。00年高松宮記念でキングヘイローの手綱を託した坂口正大元調教師(85)が感謝とねぎらいの言葉を綴った。

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能力がありながら、なかなかG1を勝てなかったキングヘイローをG1馬にしてくれたのが柴田善臣騎手でした。2000年3月の高松宮記念。うれしかったですね。当時の中京競馬場は改修前で、直線の短いコースでした。中団待機からいい脚を引き出してくれて、最後は首差。よく届いたなというレースでした。

それ以前に、99年の東京新聞杯(1着)で初めて乗ってもらった時に「この馬、背中がいいですね。こういう馬が走るんですね」と言ってくれたことをよく覚えています。当時の彼は関東で1、2を争うトップジョッキー。そんな騎手がキングヘイローの能力を感じてくれたことがうれしかったんです。なかなか勝てず、苦労した馬でしたから。引退レースの00年有馬記念(4着)にも乗ってくれました。

東北、青森の出身だからでしょうか、いつも落ち着いた感じの独特な人柄で、馬への当たりも柔らかいジョッキーでした。今年1月、人気薄の馬で逃げ切ったレースを見た時には「さすが柴田善臣、やりよったな」と思ったものです。応援している私としては、まだまだやれると思いますし、もう少しジョッキー柴田善臣を見ていたかったですが、そこはご本人が決められたこと。長い間、お疲れさまでしたと伝えたいです。(JRA元調教師)