今回はJRAの許可を得て、中山競馬場を空撮しました(ファントム4使用=12月4日撮影)。これは競馬面の企画で、騎手目線で撮影したコース映像を、元騎手の佐藤哲三氏が解説し、予想するというものです。今回は先月のジャパンカップ(東京競馬場)に続き、有馬記念のコースを撮影しました。
- ドローン「ファントム4」で中山競馬場の有馬記念芝コースを撮影
午前7時半、中山競馬場正門に到着。予定より30分早く着いたので、時間節約のため、早速、機体にプロペラ、バッテリーを装着します。気温は約5度。日影での作業で、手はかじかみましたが、約10分で終了しました。
- スタート地点に向かうためダートコースを横切ります
午前8時、JRA広報部の玉木さんの案内で場内に入場。この日は競馬の開催がなく、数名の関係者がいるだけで、ひっそり静まり返っています。芝とダートコースを横切り、内馬場を歩くこと十数分。スタート地点に着きました。
- 有馬記念のスタート地点には印があります
天気は曇りの予報でしたが、雲の切れ間から時折、日が差します。ここぞというタイミングで機体を離陸させ、約10メートルまで上げます。下降とともに前進させる動きを、今回新たに撮影しました。そのまま騎手目線の映像を撮るため、高度を2・5メートル前後に保ち、内ラチから約3メートルの芝コースを飛行させます。私は馬場を歩くことができず、内ラチの内側を歩いて操作しなければなりません。
- 障害物をかわしながらコントローラーを操作します
2度目の競馬場撮影ですが、今回もなかなかうまく直進できませんでした。モニターのカメラ映像を見てしまうと、知らないうちに機体の速度が上がってしまいます。基本は目視飛行です。
- 第4コーナーの上空約100メートルからゴール方面を撮影。左はスタンド
4コーナーでは高度約100メートルまで上げることにしました。その前に一度、バッテリーを交換します。ファントム4のバッテリーは通常15分程度しか持ちません。我々は5本持っているので、ここで最初の交換です。さあ、上手くいったのでしょうか?(以下、次回に続く)【写真部・鹿野芳博】
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