キューバスタイルのローストポークは、お肉がとっても柔らかくてガーリックが効いた味わいも豊かな一皿。付け合わせのライスと黒豆のスープも一緒に
キューバスタイルのローストポークは、お肉がとっても柔らかくてガーリックが効いた味わいも豊かな一皿。付け合わせのライスと黒豆のスープも一緒に

雪解けから1年が経ちました

 米国とキューバが歴史的な国交回復を果たし、7月20日で丸1年となりました。先月末には約50年ぶりとなる両国間を結ぶ定期便の運航も再開され、少しずつ関係改善に向けて動き出しています。CNNの報道によると、米国からキューバへの渡航制限が緩和されて以降は前年の2倍以上の渡航者キューバに渡ったと言われていますが、未だに観光目的での渡航は正式に認められていないのが現状です。ただここロサンゼルスではキューバに行かなくても本格的なキューバ料理が味わえちゃうんです。両国は半世紀に以上に渡って対立してきましたが、そんな政治的な事情とは関係なく、LAにはずっと前からキューバ料理のレストランがあり、行列ができる人気店として地元の人に愛されています。

チキン半身をローストしたヴェルサイユの一番人気の料理。これで一人前なので日本人なら2人でシェアしてもちょうどいいくらい
チキン半身をローストしたヴェルサイユの一番人気の料理。これで一人前なので日本人なら2人でシェアしてもちょうどいいくらい

エッ!?ここはハバナのレストラン?

 LA近郊に4店舗を構えるヴェルサイユは、店に一歩足を踏み入れるとどこかハバナの町中のレストランに迷い込んだような気分にさせてくれます。ヴェルサイユは、キューバで生まれ育った若者が地元でレストランの修業を重ねた後にキューバを離れ、1977年にLAでオープンさせたレストランです。LAタイムズ紙でも「ベスト・キューバ・レストラン」と称されたこともあり、お店の前の駐車場にはいつもたくさんの車が停まっており、週末には家族連れなどで行列ができることもしばしば。LAで知らない人はいない人気店です。

どこか懐かしさを感じる店内。壁にはキューバの写真が飾られていて、スペイン語が飛び交っています
どこか懐かしさを感じる店内。壁にはキューバの写真が飾られていて、スペイン語が飛び交っています

日本人にも好みの味

 キューバ料理は日本人にはあまり馴染みがありませんが、白米と黒豆、スパイスを効かせた料理は日本人にも好みのテイストだと思います。料理はポークやチキンなどの肉料理が中心で、キューバ料理の名物とされる黒豆のスープとライス(豆をライスにかけて食べるのがキューバ流)、フライドバナナ(キューバではフライドポテトのような感覚で揚げたバナナが付け合わせで出されるのだとか)が付いてきます。しかも、どのメニューもボリュームたっぷりなのに10ドル前後という安さ。家族連れに人気なのも納得です。自宅パーティーなどにお持ち帰りする人も大勢います。おススメは、チキン半身をローストしたガーリックチキン。豪快な料理ですが、ガーリックと独特のスパイスが効いていてとっても美味しい一品です。

LAに4店舗ある中の1号店は、カルバーシティにあり、いつも大勢の人で夜まで賑わっています。もちろんラムをベースにしたキューバ発祥のカクテル「モヒート」も楽しめます
LAに4店舗ある中の1号店は、カルバーシティにあり、いつも大勢の人で夜まで賑わっています。もちろんラムをベースにしたキューバ発祥のカクテル「モヒート」も楽しめます

キューバンサンドイッチがおススメ

 ランチなら映画「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」(14年)で人気となった豚肉のスライスとハムにチーズやピクルスを挟んだキューバンサンドイッチもおススメです。店内にはキューバの写真が飾ってあり、店員は皆陽気でサービスもよく、ラテン音楽が流れる中、ちょっとだけキューバに行った気分を味わいながら食事が楽しめるのもヴェルサイユの人気の秘訣かもしれません。(米ロサンゼルスから千歳香奈子。写真も)