山梨・精進湖のヘラブナ釣りで数を伸ばすには、さて、どうしよう? 今月23日に「2015日刊スポーツ・フィッシング・サーキット」湖川ブロックのヘラブナ釣り予選が精進湖「湖畔荘」で開催される。秋が少しずつ深まり、ヘラの反応は抜群にいい。ただ、ヘラの食い気を競技中に維持させないと意味がない。「ヘラブナ道場」の関川康夫師範代と大関実コーチが解説する。

 都市部で生活していても秋を感じるようになりました。夜間に冷え込む富士五湖は、かなり深まってきましたよ、秋の装いが。そこで、今回は師範代と大関コーチに今月23日に予選を控えている精進湖に飛んでもらい、秋ベラの傾向を総チェック!

 師範代 秋はタナ(魚の泳層)を釣れ。まさにこのひと言に集約されます。

 狙いは、チョウチンの宙釣りだ。秋の湖は3層構造になってしまうことを意識しておくとよい。

 大関コーチ 冷たい雨が多いのもこの時期。湖に降った雨水は、比重が重いのでスーッと落ちていくため底付近は冷たくなって、ヘラは浮いていきます。表層付近も暑さがまだ残っているので、温度が安定しない。この上下2層に挟まれた真ん中の層の水温は安定しているので、そこに集まったヘラを相手にします。

 「秋はタナを釣れ」というのは、女心のように変化する秋空と同じようなめまぐるしい湖水の状況がうみだしたものだった。

 師範代は13尺(約3・9メートル)の浅いタナ、大関コーチは19尺(5・7メートル)のサオを選択して、違うパターンでスタートした。大関コーチが2投目でキャッチ。反応はいい。続いて師範代もヒット。どうやら、タナを間違わなければ、ヒットは止まらないようだ。

 状況によって変化する「エサ合わせ」は別項(※)で詳しく書き留めておいた。

 師範代 ヘラはたくさんいる。やる気もある。問題は集めすぎても邪魔になるだけなので、効率良く、どうヘラの動きをコントロールしていくか。あとは予選前に試釣をして、自分と精進湖との間合いを詰めた方がいいだろう。健闘を祈ります。【写真・構成 寺沢卓】

 ※ここで大関コーチのエサのブレンドからヒントをみつけてみよう。

 使用するのは「粘麸(ねばふ)」「凄麸(すごふ)」「段差バラケ」の3つ。釣況の変化とともに3段階の使い方をしていく。

 (1)「粘麸」1と水2を器に入れて数分放置しておく。「粘麸」にしっかりと水を吸い込ませる。その後「凄麸」「段差バラケ」ともに4を混ぜてボソ感を出す。

 (2)ヘラの集まりがよかったので「粘麸」0・5をパラパラと足して、手で水を少量足してやわらかくする。(1)がベースながら、エサ持ちを維持する応急処置。

 (3)新しくブレンドする。「粘麸」2に水2を入れて、水を吸わせる。なじんだら、「凄麸」2、「段差バラケ」1を加えて、エサが落ちきってもハリに残るような硬さに調整する。

 大関コーチ これはあくまで、当日の釣況で、この3種を使った場合なので、(2)の「追い粘麸」をして同じエサながら、集まったヘラを散らさずに、かつ、ハリに食わせる目的がある。自分の使っているエサに置きかえるといい。

 ▼宿 精進湖「湖畔荘」【電話】0555・87・2003。予選会の競技エリアは当日発表。総重量審査。上位5人が11月21日の決勝(三島湖)に進出。参加費は入漁料、ボート料金含んで4000円。午前4時30分受け付け、同5時30分スタート、午後2時桟橋にて検量、同3時から表彰式。通常営業では、9月は午前5時30分~午後5時、10月は午前6時から。ボート料金は2500円。入漁料は500円。食堂も営業していて、朝定食700円。