大魔神マグロと激闘! 今年は相次ぐ台風の影響でここまで釣戦を2回見送ってきた日刊スポーツ評論家の佐々木主浩さん(47)が、“三度目の正直”で選択したターゲットがマグロだ。今回は、長男彰吾さん(21=東北福祉大3年)を伴い、静岡・伊東港の「妙法(みょうほう)丸」から出漁。アタック開始早々にヒットし、父子“共同”でバトルの末、21キロのクロマグロを取り込んだ。紙上再録ルポでお届けしよう。
まだ暗いうちにエサ用のサバを確保してから、マグロが待つ伊東南沖に向かう途中、佐々木さんが「今日も釣れそう」とポツリ。
今日も-とは、今年8月に「妙法丸」でマグロ釣戦3度目にして、20キロクラスのキハダ2匹を釣り上げている。さらに昨年は11月に大本命クロマグロを3匹仕留め、時期が重なる験担ぎでの“予告”らしい。それが的中したからビックリ!
海は比較的穏やかで、潮温は22度以上。佐々木さんは右舷ミヨシ(船首)で、彰吾さんは胴ノ間(中央)で、加藤雄二さん(60=日刊釣りペン・クラブ)がトモ(船尾)でスタンバイ。生きたサバをセットした仕掛けを素早く投入し、置きザオのままサバの泳ぎに任せ、ラインを100メートルほど送りだしたところでアタリを待つ。
最初はノーアタリ状態だったが、佐々木さんが「加藤さんにくるかも」と、またまた“予告”-果たせるかな、午前8時30分すぎ、加藤さんが仕掛けを入れ直すとサバが真下に潜り(水深80メートル前後で上から)40メートル余りの層でギャーッ! 鋭い音を発してリールからラインが飛びだした。
これまで船下でヒットをみた経験はない。太田潔船長(72)は船を前に出して根に逃げ込むのをやり過ごすと、相手は後方へ走り、加藤さんが大きく合わせた途端にサオもギュンギュンッ!
ヒットしたら、やりとりは体力のある佐々木さんと決めてありタイミングを計ってバトンタッチ。懸命にリールを巻く大魔神だが、ラインは止まらず、たまらず「止まってくれ!」とほえた。太田船長が「マグロだ」と叫んだ。
綱引きのやりとりが10分余り続き、ここで彰吾さんが引き継ぎ、こちらは初体験のマグロの猛烈な引きに「ウヘッ、何、この引き」とビックリ顔。20分近くして、海面近くまで寄せたところで太田船長がモリを打ち込み、大魔神と2人がかりで取り込んだのが21キロのクロマグロだ。
全員がアツくなったまま続行。しかし、以降は沈黙…。佐々木さん、シャークなのか「サメでもいいから引きをみたい」とポツリ。そんな中、午後1時のストップフィッシング直前、加藤さんのリールがギャーッ! 彰吾さんがサオを受け取り「スゴい引き」とバトルの末、姿を現したのが90センチ弱のシイラで「シイラはサバを食べるの?」とシイラなかったみたい。それでも、大魔神「今年のマグロ釣戦の“締め”に本命を取り込めた」と満足げで「次もデカいのを狙う」と大物志向は依然、サメてません。【長瀬川忠信】
▼船 日刊スポーツ新聞社指定「妙法丸」【電話】0557・37・4913。マグロは仕立て船限定の予約制で5人まで11万円。午前3時半目安に船着き場(場所は要確認)集合。
▼交通 電車はJR伊東駅下車。マイカーの場合、国道135号で伊東港「妙法丸」の船着き場へ。詳細は要確認。

