外房・太海(千葉)が年明けから3月いっぱいまで、コマセ釣りが解禁となった。日刊釣りペン・クラブの磯アングラー、鵜沢政則さん(64)と飯村健治さん(53)が5日、サオを出してきた。正月とは思えないポカポカ陽気、昨年から潮温が平年よりも2度ほど高い状態が続いている。さて、この“春気分”がメジナ釣りにどう影響するのか?
太海。いわずと知れた観光名所フラワーセンターがある。冬でも暖かいという証拠でもあるのだが、特に今冬は秋か春のような陽気だ。しかも潮温も昨年から高めで推移している。
釣行の5日現在で18・5度なので、平年よりも約2度高いことになる。メジナ釣りにも影響があるのか? 1~3月でコマセ釣りが解禁となる当地で飯村さんとチェックしてきた。
出船は午前6時30分。渡ったのは太海の沖磯にある小島。ここはベテランが喜びそうな難易度の高さだ。足元の水深はいきなり10メートル以上あるので釣りやすい。ところが、潮の流れが急で、その流れが複雑に絡みあっていて、潮をよーく見ないと釣果に結びつかない。釣りやすさは1級であるが、難度も超Aなのだ。
微弱な北風。前日までのうねりが残っていて時折しぶきをかぶってしまう。ただ、波はそれほどではない。未明2時が干潮、正午すぎに満潮の潮回り。午前10時ごろからゆっくり、ゆっくりと真潮(西から東に流れる黒潮の本流の流れ)が入り始める。この“ゆっくり効果”がメジナのアベレージをひと回り大きくさせてくれる。楽しみだ。
小島は、すべてがサオを出せるポイントになっている。つまり、その日の潮の流れ、風向きなどを勘案して、釣り人が攻める場所を自由に選べる。ここで腕の差も出てくる。この日は風を背に受ける沖側を攻めてみた。このところ潮温が少しずつ下がってきているが、そうはいっても18・5度だ。大物のウキ下は深いと判断した。
水深があるためにウキ下のハリスは4メートル。ウキが落ち着いたらゆっくりと深くまで沈める、全層仕掛けで狙った。昨年までフグが多く悩まされた。フグのトラウマにややビビッていたが、最初にヒットしてきたのは5メートルくらいのタナ(魚を狙う層)で30センチ級のメジナ、直後に約35センチと続いた。
その後も軽快にヒットが連発した。中には25センチもいたが平均は30センチ超のようだ。飯村さんは37センチ、続いて40センチ台を釣り上げた。私にも待望の38センチ、40センチが続けてきた。太海、調子いい。
この後、風が変わった。南西から吹いてきたため、ポイントを雨乞の東離れに移動。ここもすでに潮が動いていたので最初から30センチ級が掛かった。なんと2時間ほどで最大37センチをカシラに十数匹ゲットできた。
今年の太海はエサ取りも少なくて釣りやすい。数釣り、絶好調である。今後、もう少し潮温が下がってくると大物のメジナのヒットも期待十分である。
【鵜沢さんチェック】
◆ハリ 水温低下時は小さめに替える。メジナはエサ取りが上手。何度も取られ続けてハリスが傷つかなかったり、ハリがなくならないのであれば、メジナにエサを取られていると心得るべし。
◆仕掛け投入 メジナ釣りの場合、ウキの頭にコマセをかぶせるように投入する必要はない。投げたコマセの5メートル向こうに仕掛けを入れるべし。コマセを投入したところはエサ取りが多い。そのちょっと先に大物はいることが多いと心得るべし。
◆コマセ&エサ オキアミに「アミノX-遠投レッド」を混ぜて使用。付けエサもオキアミで、Lサイズの頭をとってハリにつけた。クチブトを狙う時、私はいつもこのパターン。細かいところまでこだわりを持つべし。
▼渡船 太海「新海荘」【電話】04・7092・1535。渡船は午前7時目安。料金は渡船する場所によって異なるため要確認。メジナの他、イシダイやクロダイ、ヒラスズキ、サヨリやアジなども狙える。第1、3土曜日定休。

