明石のブランドマダコが最盛期を迎え、乗りが活発になってきた! 明石沖は潮の流れが速いのでタコの足が太く、エサの甲殻類もたっぷり食べており、うまみが強いのが特徴だ。アベレージは新子が成長した400グラム前後で時折、2~3キロの大型が交じる。

明石浦漁港の「丸松乗合船」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)の松本正勝船長によると「今なら上手な人で40~60匹、少ない人でも2桁は釣っているよ」と声を弾ませる。マダコは魚のような引きはないが、重みを感じながら引き上げるドキドキ感がたまらない。2キロを超えるものは、かなりの重量感で海面に姿を見せた瞬間、感動が込み上げる。

仕掛けは黄、緑、赤白などの派手なマダコ専用エギやスッテを50号のオモリに付けたもの。これを底まで落とし、竿を上下に動かしてマダコを誘う。コツは、ラインを極力出さないようにすること。ラインを余分に出して仕掛けを引きずると、エギの動きが悪くなり、周りの人ともからんでしまう。

あとは重みを感じてから合わせるまでのタイミングと確実なフッキングが大事。天気や潮の速さによってマダコの活性が異なるので活性が高ければ早合わせ、低ければ一呼吸おいてからしっかり合わせる。きき合わせは禁物。ロッドに重みが乗っていても、タコが抱きついているだけでハリが刺さっていない場合があり、引き上げる途中で外れてしまう。

マダコは冷凍保存ができるのも大きな魅力。浅場で手返しよく釣れる絶好機にたくさんキープしておいてはいかがですか。釣っても、食べても、きっとはまりますよ。釣期は産卵が始まる8月末まで。その後も産卵が終わると再び狙える。

問い合わせは、丸松乗合船【電話】090・6981・4620。林崎漁港には、小松乗合船(日刊銀鱗倶楽部加盟店)【電話】078・923・8711もある。