夏休みを前に東京湾では釣り宿団体による稚魚放流が実施された。10日には、東京都を中心とした「東京湾遊漁船業協同組合」(加盟19軒)がマコガレイ、翌11日には、神奈川県の横浜&川崎「神奈川県釣船業協同組合」(同じ13軒)がヒラメを、それぞれ約1万匹放した。「オカマリ」こと女子アングラー岡田万里奈(25)が、八景沖からリポートする。

こんにちは、オカマリでーす。今月11日に実施された神奈川県釣船業協同組合(黒川忠雄理事長=八景・野毛屋)のヒラメの稚魚放流に参加してきました。湖や川では聞いたことがありますけど、海でも放流、ってするんですね。もう、ビックリです。

この組合は、八景や川崎の船宿13軒で構成されているんです。歴史をひもとくと、1997年10月にクロソイ2万匹を八景沖に放しているの。だから、放流事業は22年続いている。メバル、カサゴの底魚やセイゴやマダイなどの回遊魚も放流してるんですね。

今回は、あのヒラメをなんと約1万匹! ヒラメはね、2年前にやっぱり1万匹放流してまーす。最近、東京湾でもヒラメが釣れた、って耳にしますけど、その効果が出てきてるのかな。今回放流したヒラメが大きくなって、私が釣っちゃうかもしれないんですね、スゴいなぁ。

でも、何でヒラメなのかなぁ~。「てっちゃん船長」とも呼ばれていて、この組合の専務理事でもある一之瀬徹也さん(八景・一之瀬丸)に聞きました。

てっちゃん船長 東京湾はいろいろな魚の宝庫です。放流をすることによってクロソイやカサゴ、マダイは確実に濃くなっていると感じる。ならば、1魚種だけを伸ばすのではなく、多くの可能性を放流事業で広げていきたいんですね。

へえ、やっぱり放流した成果はあるんだ。

てっちゃん船長 赤タン(イカの切り身の付けエサ)で、立派なヒラメが釣れた事例も報告されてます。東京湾でヒラメが釣りもののレギュラーになることだって「あり」でしょう!

川崎「つり幸」八景「野毛屋」同「太田屋」の3隻から八景沖で放して、元気に泳いでいきました。

でね、このヒラメの稚魚がちっちゃいの。手のひらに乗せたらピチピチはねるのね。キャー、こんなヒラメ初めてみた。カワイー。

こうやって、釣り魚で豊かな東京湾が守られているのね。釣り宿のみなさんの努力、もっと、もっと、もっと知ってもらいたいですね~。ヒラメ、頑張れよぉ~!