サクラマスの大物が上がっている日本海側積丹町の無線塔沖に5日、出掛けた。曇り、風はやや強く、波2メートルとウネリがある中、5・4キロの超大型を頭に4キロサイズが連続ヒット。期待にたがわない釣果に、参加者は興奮気味にリールを巻いていた。

午後5時、幌武意漁港から第38浜丸(長内春樹船長、【電話】090・3116・6970)に8人が乗船し、20分ほどのポイントに向かった。マス用シャクリ、ジグ。水深は45~48メートル。

仕掛けを下ろして約1時間は2キロ前後の中型がぽつりぽつりと釣れる程度だった。その後、次第に引きが強くなり、3~4キロクラスも交じるようになった。

さらにアタリが活発になって数が掛かると、タモを入れるのが間に合わないほどの忙しさ。1時間30分が経過した時点で多い人は7、8匹、船中40匹と大漁になった。

アタリが薄くなった午前10時頃に突然、これまでにない大きな引きがあった。慎重に取り込んでみると、なんと5・4キロの特大サイズだった。大型が上がっている今シーズンでも、おそらく1、2位を競う大きさか。これにはベテランの愛好者でさえ、見たことがないと驚いていた。

沖上がりは午前11時30分。1人当たり、1・5~5・4キロが4~定数の10匹。黒水牛の骨で作ったシャクリや深海の松を組み合わせたシャクリ、金色の光沢あるシャクリに大型が掛かる傾向にあった。

長内船長は「サクラマス釣りは絶好調で、今後も大物が期待できる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=65】