日刊スポーツフィッシングサーキット「第9回梅花丸マダイダービー」最終決戦が30日、千葉・飯岡「梅花丸」(梅花武幸船主=60)の午後便で行われ、石井一さん(57)が栄冠を手にした。

最終決戦には上位16人の中から、都合により参加できなかった4人を除く12人が参加。石井さんは3匹合計18・82キロの暫定1位。「2位の野口(光幸)さん、3位の飯島(保茂)さんがでかいのを釣ったら逆転されますからね。頑張りますよ」と話した。

同ダービーは1回の釣行で最も重いマダイを対象に、3匹の合計重量で争われた。野口さんは17・49キロで最軽量が4・36キロ。飯島さんは17・13キロで最軽量は5.04キロ。仮に石井さんが釣れない状態で野口さんが5・70キロ以上、飯島さんは6・74キロ以上を釣れば逆転優勝となる状況だった。

正午の出船からポイントまで1時間弱。開始わずか5分で石井さんがアタリを感じて即アワセし、サオをしならせた。「あれ?底物かもしれない。ヒラメか?」。マダイとは違う引きに、思わずそう話した。だが、やりとりしているとマダイ特有の引きを感じ、「いや、マダイだ!」と確信。海面近くまで巻き上げ赤い魚影が視界に入ると「デカいぞ!」と思わず声が出た。梅花政輝船長(32)がタモを入れる。上がったのは特大サイズのマダイで、その瞬間石井さんは「ヤッター!!」とガッツポーズ。手元の計測器で計ると7キロオーバーだった。「まさか、特大サイズが出るとはね。7キロ超えは今年最大ですよ」と興奮気味に話した。

参加者たちも様子をうかがいにやってくる。野口さんは「すごいな。もう優勝だね。おめでとう!」と脱帽。前回優勝の飯島さんも「おめでとう」と祝福したが、「釣ってはいけない人が真っ先に釣っちゃいました。展開を考えて欲しいね」とほぞをかんだ。

乗船前、座席を決めるくじ引きは16位から引いていき、石井さんは最後の残りくじとなった。座席は左舷トモ(最後部)から2つ目。その右隣は前島鉄生さんだった。「同じ席で9月に6・93キロの大物を釣っているんです」と石井さん。「残りモノに福がありましたね。前島さんが右隣を引いてくれたおかげです」と笑った。

その前島さんは「最終決戦出場者を決める日の残り5分で4・15キロを釣ってここに来られたんです。それまでは20位でした。その時のポイントでもあったので、(特大サイズの)予感はしていましたけど、まさか本当に出るとは」と話すと、石井さんは「前島さんのおかげだよ。勝利の女神、あっ、女神じゃないな」と感謝した。

その後、船中では4・82キロ、3・1キロが上がるが、野口さん、飯島さんは入れ替えならずで、石井さんの優勝が決まった。石井さんは「2年連続2位で、今年は今日で30回目。しかも、7キロは今季初なのでドラマにもなり、感無量です」と喜びをかみしめた。

この日の模様は、日刊スポーツ釣り面(関東版)および、ユーチューブ動画「ニッカン釣りちゃん」で近日公開予定。