ロカボって知っていますか? ご飯やパンなど糖質が多い食事を控えめにするロー・カーボハイドレート(低糖質)の略語です。緩やかな糖質制限食のロカボを提唱する東京・北里研究所病院の山田悟・糖尿病センター長(46)が、おなかいっぱい食べてもやせられる「ロカボでダイエット」を教えてくれます。

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 「ハンバーガーを健康食へ」のキャッチフレーズで、フレッシュネスは、すべてのバーガーを50円プラスで低糖質バンズに変更できるサービスを昨秋から始めました。従来比で糖質を約50%オフのバンズを9カ月もかけて開発したそうです。

 クラシックチーズバーガー(600円)529キロカロリー、糖質34グラムが、低糖質バンズに変えると444キロカロリー、糖質20・2グラムに大幅ダウンします。

 大手ファミレスのガストは、糖質0麺に変更できるタンタン麺やタンメンを6月から提供しています。冷やしサラダタンタン麺は通常599円ですが、50円プラスすると糖質0麺に変えられます。ピリッと辛いゴマだれスープが夏向きで、糖質はわずか11・7グラムしかありません。糖質0麺を注文する人は想定以上で約1割になるそうです。

 冷凍食品では江崎グリコが「糖質オフキッチン」シリーズを出しています。野菜たっぷり麺のしょうゆ味は糖質26・5グラム、塩焼きそばは22・1グラム。食物繊維やグルテン使用で、糖質40%オフを実現しました(価格は300~350円)。

 スーパーマーケットやコンビニの商品を見て回ると、ロカボ食品は着実に増えています。

 ◆山田悟(やまだ・さとる)1970年(昭45)1月1日生まれ、東京出身。慶応大学医学部卒。東京・港区の北里大学北里研究所病院糖尿病センター長として、糖尿病患者のQOL(生活の質)向上を目指す。緩やかな糖質制限食ロカボで、おいしく食べて健康に-を目標に2013年11月、一般社団法人「食・楽・健康協会」を設立し、ロカボの普及に努めている。