私はコーヒーが好きで、1人で早起きして飲む1杯のエスプレッソはたまらない。これまではカフェインの功罪のみで語られていることが多かったコーヒーだが、近年、「コーヒー健康法」に関する研究を目にすることが多くなった。コーヒー豆には多くの抗酸化物質が含まれていることが明らかになり、それは女性を悩ませる「シミ」の予防にもつながるという結果が報告されている。

▼神戸大学名誉教授の市橋正光先生が2014年に発表した論文では、日本人の摂取するポリフェノールの約半数はコーヒーからとのこと。またコーヒーを飲む人のほうがポリフェノールの摂取量が多く、その人たちはシミの量が少ないそうだ。具体的にはコーヒー豆に多く含まれているポリフェノールの一種、クロロゲン酸がその主体という。クロロゲン酸によってメラニンの生成が抑制されるそうだが、この辺りは現在も研究が続けられている。

▼では、1日に何杯コーヒーを飲むのがいいのか? 成人が摂取しても体に影響がないとみられる1日当たりのカフェインの最大摂取量からみると、体重などの条件にもよるが、4杯程度までが推奨されている。

また、一般的によく知られているようにカフェインには覚醒作用があり、飲むタイミングによっては睡眠の質が落ちることも。血中のカフェイン濃度が元の半分になるまで、個人差はあるが約4時間かかる。私は就寝時間から逆算して、午後5時以降はコーヒーを控えていて、それ以降に飲むときは深夜まで残業をしなくてはならない場合だけだ。カフェインによって仕事ははかどるが、体に感じないだけで、その疲労がたまっていくことにも留意しなくてはならない。

▼さらに、カフェインばかりに頼ってしまうと中毒となり、精神的にも依存してしまうので、何事も適度が肝心。生活リズムの一環としてどうしてもコーヒーを飲みたい、というときにはデカフェ(カフェインレス)も飲むし、消化管への刺激を考え、胃腸が疲れているなと感じたときは紅茶や日本茶を飲むようにしている。同じコーヒー、カフェインの摂取でもさまざまな取り方、楽しみ方があり、ライフスタイル別に使い分けることが大切だ。