「大腸がんの予防法」について、前回は「アルコールは1日約20グラムを目安に制限する」ことを説明しました。ビールにすると500ミリリットル1本まで。できれば飲まないのが一番です。
今回は「食生活で大腸がんリスクを下げる!」ための方法です。がん予防に「地中海食」はよく知られていますが、私は「和食」をお勧めします。日本で大腸がんが増えたのは、食事が洋食中心になってきたからともいわれています。
野菜、果物を積極的に摂取すると大腸がんのリスクを減少させる傾向があります。また、カルシウムをしっかり摂取すると大腸がんのリスクを下げるともいわれています。つまり、バランスの良い食事を規則正しく1日3食。そして、満腹ではなく、腹八分を心がけるのです。
和食のメインは魚料理。青背の魚には、大腸がんなどがん細胞を抑える働きのあることが数多く報告されています。それは、不飽和脂肪酸(コレステロールを下げる脂質)と言われる「EPA(エイコサペンタエン酸)」「DHA(ドコサヘキサエン酸)」が多く含まれているからです。これは体内で生成できないのでしっかり食べることが重要。肉類は赤身肉、ソーセージやウインナーなどの加工肉はできるだけ食べる回数を減らし、肉を食べるのであれば鶏肉のほうが良いでしょう。
野菜はしっかり摂取し、忘れてはいけないのが水溶性の食物繊維をしっかり摂ること。これは海藻やゴボウなどに含まれています。加えて、日本人なので、野菜のたくさん入ったみそ汁や納豆も欠かせません。つまり、栄養バランスの良い食事を腹八分で楽しむことです。(取材=医学ジャーナリスト・松井宏夫)

