・高齢者ほど筋肉が大事

日々トレーニングをしているアスリートはサッカーでも、野球でも、スキーでも、意識的あるいは無意識的にうまく筋肉を動かし、すばらしいパフォーマンスを発揮しています。

アスリートほどではなくても、ふだんから筋肉を動かしている人は、体の動かし方がスムーズです。不意につまずいても、とっさに反応して転倒を防いだり、転んでも大きなダメージを受けないように防御することができるのです。

だからこそ、高齢になっても筋肉をうまく動せるようにしておくことが大切です。転倒を防ぎ、腰痛や膝痛を予防し、趣味や好きなことを楽しむには筋肉が大切なのです。

・筋肉は体を動かすだけじゃない

運動が健康をもたらすことはいくつもの疫学調査で証明されてきました。カギを握っているのは、マイオカインという筋肉から作られる生理活性物質。

マイオカインとは、デンマークの運動免疫学者ペターセン博士らが定義したもので、マイオサイト(筋肉)とサイトカイン(生理活性物質)が組み合わせた造語。現在、40種類を超えるマイオカインが発見されています。かつて筋肉は体を動かすための運動器としてのみ考えられてきましたが、全身の臓器に影響を与える大事な働きをしていることがわかってきたのです。