「健康のために運動しなければ」と感じている人が多い一方、なかなか運動習慣が身につかないという人も少なくありません。そんな運動が苦手な人でも取り組みやすく、短時間で効率的に筋力をアップする方法がわかってきました。

◆伸張性筋収縮という動きに注目

筋肉は、収縮することで力を発揮します。これを筋収縮といい、主に3つに分けられます。たとえば、ダンベルを持ち、ひじを曲げて持ち上げるときは上腕二頭筋が縮むので「短縮性筋収縮」が起きています。持ち上げたダンベルをゆっくり下ろしていくときには、上腕二頭筋が伸びるので「伸張性筋収縮」の状態となります。また、持ち上げたダンベルを動かさずにその高さでキープするときには、筋肉の長さは変わらないので「等尺性筋収縮」と言います。

さて、この3つの筋収縮のうち、どれがいちばん筋肉を鍛えられると思いますか? 実は、伸張性筋収縮なのです。西九州大学の中村雅俊准教授の研究では、1日3秒の筋トレを週5日、4週間続けたところ、伸張性筋収縮運動を行ったグループが最も筋トレ効果が高く、運動を始める前と比べて、平均11・5%も筋力がアップしたことがわかりました。ぼくはさらにゆっくり10秒筋トレを始めました。

中高年は何もしないと、1年で1%の筋肉が減っていくと言われていますので、伸張性筋収縮運動を行えば、10年以上若返るということが言えそうです。