長時間心電図検査は、主として2通りの使用目的があります。1つ目は不整脈を検出して診断することを目的とし、2つ目は不整脈の治療効果を判定する目的です。今日は3種類の長時間心電図検査、ホルター心電図、スパイダーフラッシュ心電図、ATパッチ心電図それぞれの特徴を勉強してみましょう。検査を正しく理解することで不整脈をよく知り正しく向き合うことができるのです。

ホルター心電図は、装着後から24時間までの心電図をつぶさに記録します。前胸部に5カ所の心電図パッチをつけるので、心電図波形を3種類記録できるため長時間心電図検査では最も正確な心電図診断が可能です。24時間すべての心電図を蓄積するため不整脈の波形の種類・総数・頻度・持続時間など定性的・定量的評価ができます。しかし24時間記録であるため発作型の不整脈の検出には難があります。また、5枚の心電図パッチを貼るため皮膚のかぶれなどが気になるところです。

スパイダーフラッシュは、1~2週間記録が可能なので不整脈検出確率が高くなり、パッチも3枚で済み、簡便に取り外し可能なので入浴字には自分で取り外し可能です。不整脈検出に特化しており定量評価を目的としません。

ATパッチは、胸部に1カ所のみのパッチ装着のみでパッチ部分にメモリー機構があり極めて簡便で7~10日程度の不整脈の検出と定性・定量評価に優れています。しかしいずれの検査でも心電図記録に、汗やパッチのずれなどでノイズが混入すると精度が著しく落ちるのが難点です。