復習しましょう。心臓は電気が流れることにより収縮・拡張を繰り返し、常に全身に血液を送り出しています。電気を作って心臓の隅々に流している元締めは、特殊心筋と呼ばれます。収縮する普通の心筋とは毛色が違い、収縮を起こさせる心筋「刺激伝導系」です。右心房にある洞結節が電気をつくり、心房筋・心室筋である作業心筋という“働きバチ”が受け取り心臓全体を収縮させます。

房室結節回帰性頻拍では心房筋の一部と刺激伝導系の間、房室回帰性頻拍では心房筋と心室筋の間に電気抵抗の低い迂回(うかい)路があるため電気が流れやすくなり、頻拍が起こるのです。異所性心房頻拍は心房筋のどこかに発電機が潜んでいて、あるタイミングで時限爆弾のように作動して頻拍を引き起こします。電気の流れる起点である洞結節が右心房にあるため、心房に発電機がある心房頻拍が洞結節をすぐに乗っ取って刺激伝導系を支配するのです。

心房頻拍では比較的中高齢者にみられる洞結節回帰性頻拍、不適切洞性頻拍と言う難しい名前の頻拍が起こります。洞結節あるいはその近辺で生じる頻拍です。会社組織で言うと、洞結節回帰性頻拍は「社長の背景にいる理事会が入れ知恵して傍若無人にやりたい放題の状態」です。不適切洞性頻拍は「躁状態になった社長がやりたい放題、社長の近親者が加担している状態の頻拍」でしょうか。

薬を使って「社長や理事役員、創業家近親者を改心させたい」のですが、なかなか効きません。やはりカテーテルアブレーション治療で「理事会に介入して一部の役員を更迭し刷新」するか、「社長を諭しながら悪い創業家一族を排除」して会社を再生させます。カテーテルアブレーションで治療する場合、十分な実績があり、治療の限界も知り尽くした誠意のある専門医を選びましょう。医者が「悪徳コンサルタント」では困りますから。