糖尿病で怖い「合併症」では、神経障害、目の網膜症、腎症などが知られている。
「下北沢病院」糖尿病センターの富田益臣センター長に再び聞いた。
「糖尿病の合併症としては主に目と腎臓、それに“足”も重要です。糖尿病で足の切断に至る方もまだまだ多いわけで、それにより苦しい思いをすることになってしまいます」。
足を切断するに至る人は年間3000人以上といわれる。
「“歩けなくなる”“家に引きこもりがちになる”と、いままで当たり前にできていたことができなくなるので、歩行、足を守ることがとても重要です。海外では足の専門的医療をポダイアトリーといい足を専門にしている“足病医”(ポダイアトリスト)という医師がいて、足が悪くなったらそこに行くという考え方がありますが、日本ではそういう仕組みはありません」。
足をしっかり診察できる医師は少ないという。そもそも「足の病気」はどこへ行けばよいのか迷う。
「皮膚科などもそうですし、足の血流についても血管に問題があるのか、内科的なのかといろいろです。日本では足のトラブルがあってもどこで治療してもらえばよいのかわからない、足を誰が診(み)るのかわからない、いわば空白地帯だというわけです」。
足の病気をトータルに扱うことができる医療体制が必要だと強調している。

