老化は44歳と60歳で進むと、スタンフォード大学が発表している。脳にも老化の曲がり角があるということだ。

最初の曲がり角44歳は、ホルモンが大きく変化し、皮膚のたるみやしわ、やせにくいなど、見た目が変わってくるお年頃。深刻なのは、筋肉の減少と脂質の増加、アルコール代謝の低下。これらが脳細胞へ少しずつダメージを与える。もの忘れが増え、“あれあれ症候群”が始まるのもこのころだ。

この時期は、筋肉維持のための筋活が重要。この連載でも繰り返し述べてきた、スクワットやランジなどウォーキング以外に筋トレを意識して行いましょう。

60歳は第2の曲がり角

次の曲がり角は60歳。このころは、免疫機能や代謝、心肺機能がさらに低下し、細胞が老化してくる。慢性炎症が起きやすくなり、動脈硬化や脳梗塞、脳細胞の増化も始まり、認知症の前段階であるMCIを発症する人も増えてくる。

中年期と違い、60歳を過ぎたらしっかり食べて、免疫力を高め、筋肉の衰えを防ぐこと。フレイル(虚弱)になると老化を一気に進めるので、フレイル予防はこの時期の重要なポイントである。

70歳は第3の曲がり角

ぼくは77歳になった。自身の経験から70歳ごろにも第3の曲がり角があると感じている。同じ70歳なのに若々しい人とそうでない人がいるのは、これまでの生活習慣の差によるものが大きいのではないでしょうか。80歳の壁を越えても、90歳の壁を越えても認知症にならず、若々しい脳を持つことは百年健康にとってとても大事だ。次回は老化を遅らせる方法を書きます。