300人リレーコラム

五輪出場かなわずも経験は今すべてプラスに/尾崎睦

<ビーチバレーツアーランク元1位 尾崎睦(35=ガールズ競輪選手)>

東京女子体大までは屋内のバレーボールをやっていたのですが、高3からビーチバレーの大会にも出るようになり、その魅力にはまりました。とにかく開放感が全然違う。大会ではDJが盛り上げてくれ、選手の気持ちも自然に上がります。近年のオリンピック(五輪)では特に多くのお客さんが入る競技だと聞いています。私は草野歩さんとのペアで12、13年とJBV(日本ビーチバレーボール連盟)ツアーランキングの1位になりました。

ビーチバレー王者から競輪選手に転身した尾崎睦(撮影・栗田文人)
ビーチバレー王者から競輪選手に転身した尾崎睦(撮影・栗田文人)

屋内6人制との一番の違いは、1人でレシーブ、トス、スパイク、ブロックとすべてやらなければならないところ。2人に役割はあっても、ともにオールラウンダーでなければいけない。6人制だと自分は何もしていないのに点が入ったりしますが、ビーチはそうはいかない。チーム戦だけど個人戦に近く、技術やメンタルの強さがより必要になります。コートは屋内より少し小さいぐらい。風があるのでボールは少し重くて軟らかいです。

特に難しいところはペアとのコミュニケーションですね。日本人はそこが最大のポイントになります。外国人は嫌なことでも言い合えるけど、日本人は苦手。私もそうでした。後から考えると、言うべきことが言えないのは「相手を思っている」というよりは「嫌な人だと思われたくない」と自分第一になっているから。今はそう思います。

もちろん私も五輪を目指していましたが、外国勢が強くてなかなかポイントが取れず、夢はかないませんでした。「もう少し頑張れたかな」と思う半面、今思うと、「五輪は難しいかな」と、心のどこかで負けていたような気もします。ただ、ビーチの経験は今、競輪選手として生きる上で、考え方などすべてがプラスに働いています。

現在、日本でトップの石井美樹&村上めぐみ組の村上さんとは、家に遊びに行くなど親しい間柄です。海外転戦など経験豊富で、自分が悩んでいる時などアドバイスをもらったり、本当に仲良くしてもらっています。東京五輪は1年延びましたが、人生を懸けてやっている2人には、出場はもちろん、ぜひメダルを取ってほしいと思っています。(313人目)

選手、コーチ、関係者を含め、五輪好きの芸能人など、300人が20年東京五輪・パラリンピックに夢をつなぎます。

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