【リール(フランス)=松本航】21年東京五輪銀メダルで世界ランク9位の日本が1次リーグで敗退した。同6位のベルギーに58-85で敗れ、大会を3敗で終えた。

後がない最終戦だった。ここまで同1位の米国、同19位のドイツに2連敗。1次リーグ突破には勝利が必須の状況に追い込まれていた。ベルギーには前回の東京五輪準々決勝で死闘を繰り広げ、86-85の1点差で勝利。今大会直前の強化試合では65-75と敗れていた。接戦必至だった。

日本は第2戦と同じ高田真希、町田瑠唯、林咲希、宮崎夕貴、赤穂ひまわりがスタメン出場した。開始早々、高田の得点で幸先のいいスタートを切った。しかし7度試みた3点シュートは1本も入らず、相手の3点シュートが3本決まるなど、第1クオーター(Q)は、7-19で終えた。

第2Qもベルギーの速いボール回しに翻弄された。高さと正確なシュートを誇るミースマンを止められない。加点されてリードを広げられる。日本は馬瓜エブリンの3点シュートが決まり15-27と反撃開始。林も3点シュートを成功させて続いた。そして残り1分8秒、林が左コーナーから3点シュートを決めて23-33と追いすがる。しかしタイムアウト直後に3点シュートで突き放されて13点差となると、さらにミースマンに得点を許した。ここでバスケットカウントによるフリースローも献上。23-39で前半を終えた。

第3Q、ここの立ち上がりもベルギーのミースマンに得点を重ねられた。23-45と苦しい展開となった。本橋菜子、東藤なな子の得点で追いすがるが、得点差は縮まらない。東藤に続き、馬瓜エブリンが3点シュートを決めて39-59となった。しかし再び追い上げたタイミングでミースマンに得点を許す。39-61の22点差で終了のブザーが鳴った。

最終第4Q、林の3点シュートが決まる。流れを変えたいところだったが、すぐにミースマンに得点を返される。大きな壁を前に劣勢を覆せない。残り4分52秒のところで3点シュートを許した。44-71と27点差ついた。さらにタイムアウトを挟んで再び3点シュートを2本立て続けに決められた。準々決勝進出へ得失点差が影響するためベルギーは攻め手を緩めない。懸命に追い上げたが残り1分30秒で51-81と30点差。勝負の行方は見えていた。それでも最後まで全力を尽くした。東京五輪銀メダリストとしての意地だった。

主将の林は「最後まで走りきろうという気持ちがあった。1勝したかった」と目を潤ませた。