西田はサービスエースを決めると、腕を回して喜んだ。
第1Sの10-9から2連続エース。このSだけでエースを5本も決めて、得点数は両軍最多の「21」を数えた。「まずはこの勝ちを素直に喜びたい」。初戦でドイツに敗れ、落とせない一戦。金メダル獲得へ、攻めのサーブでチームに勝利をもたらした。
西田は、理想のチーム像をこう話してきた。「僕はチームの中のひとつのピースでしかない」。「全員が活躍できるようなチームでありたい」。それは、イタリアリーグ・セリエAで活躍するエース石川と高橋藍の2人だけのチームではない、という意味でもある。
「2人に集まりがちな部分もあるけど、そういうときにほかの選手が得点することが大事」。石川は選手村生活で疲労がたまって状態が万全ではなく、高橋藍も左足首痛を抱えている。2枚看板がアルゼンチンの壁に阻まれる中で役割を果たし「練習でやってきたことがここで出せた」。
「フラッシュバックしてくるような負け方だった」と振り返るドイツ戦からしっかり立て直した。チームを救った左腕は「この1勝をとれたことで、より自分たちの力を発揮しやすくなると思う」と断言。次の米国戦でも、鍛え上げた左手で相手をねじ伏せる。



