アーティスティックスイミング(AS)東京オリンピック(五輪)代表が、日本選手権(11月12~15日、山口)にオープン参加で出場することが20日、分かった。井村雅代ヘッドコーチ(70)率いる日本代表が試合に出るのは、昨年7月の世界選手権韓国大会以来1年4カ月ぶりだ。

五輪メダルに向けて、磨き上げてきた演技がついにベールを脱ぐ。五輪種目のルーティンすべてを試合で披露する。12日にチームテクニカルルーティン(TR)を、13日に同フリールーティン(FR)とエース乾友紀子(29)吉田萌(25)組のデュエットTRを、14日に同FRを行う予定。同選手権は無観客だが、日本水連がライブ配信を行う。

五輪代表は昨年9月に乾ら8人が内定。しかしコロナ禍で4月の海外遠征などが中止となった。井村ヘッドコーチは「とにかくうまくなるための時間をもらった」と、内定の8人を固定したまま、鍛え上げてきた。五輪ルーティンは、ボーカロイド初音ミクの声や空手など日本らしさを取り入れたもの。日本は現在、ロシア、中国、ウクライナに次ぐ「世界4位」の位置付け。表彰台に向けて、山口から逆襲をスタートする。