東京オリンピック(五輪)へ向けた聖火リレーが26日、福島県からスタートする。新潟県五輪実行委員会が発表している6月5、6日の県内ランナー43人のうちの1人、阿賀野市在住の土岐一希さん(28)が、聖火リレーをこれまで関わってくれた方への恩返しと位置づけ、大役を待つ。

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新潟県五輪実行委員会から発表されている、県内ランナー43人のリストを見つめながら「本当に僕が走っていいのかな」と土岐さんは笑顔を見せる。普段は「NPO法人阿賀野市総合型クラブ・スポア(Spore)」のクラブマネジャーとして幅広い年齢層への運動指導、運営などに関わっている。また阿賀野市内のこども園、保育園などを定期巡回し、幼児期からの体づくりに力を注いでいる。18年には県のアドバイザーとして幼児運動習慣アップのための指導者育成にも関わった。

県が発表した聖火ランナーの中には歌手の小林幸子(66)、五輪3大会にマラソン代表として出場した宇佐見彰朗さん(76)、シドニー五輪競泳女子背泳ぎ100メートル銅メダルの中村真衣さん(40)など県出身の著名人やオリンピアンが並ぶ。「仕事の休憩中に県実行委員会のホームページで(選出を)知った。1人でニヤニヤしてしまった」とランナーに選ばれた直後の心境を明かし、「正式な発表はないが名簿順ならば、6日に中村真衣さんの前を走る。メダリストに火が渡せるかな」と笑った。

聖火は今月26日に福島・ナショナルトレーニングセンターJヴィレッジを出発し、47都道府県(859市区町村)を121日間かけて回る。県内は6月5、6日の2日間で14市町村を巡る予定になっている。全国で拡大する新型コロナウイルス感染の影響で、開催規模の縮小や、沿道での応援自粛などの可能性があるが「予定通り実施されることを信じている。この立場に自分がいるのは、周りの方たちのおかげ。すべての人への感謝を込めて200メートルをしっかり走る」。

56年ぶりの自国開催の五輪。「子供たちにはたくさんのスポーツを見て、興味を持ってほしい。いつか阿賀野市からオリンピアンが出たら、うれしいですね」と期待を込めていた。【小林忠】

◆土岐一希(とき・かずき)1991年(平3)12月22日生まれ、阿賀野市出身。水原中-北越高-新潟医療福祉大。小学5年で始めた柔道がきっかけで、スポーツの指導者を志す。高校、大学では柔道部に在籍しながら、地元の堀越柔道クラブで小、中学生の指導を行ってきた。健康運動指導士、レクリエーションコーディネーター、アシスタントマネジャー資格を保有する。