【栗田文人・車券放浪記】

この2人が再び激突する時が来た。脇本雄太と山崎賢人。東京オリンピックメダル候補のいわき平オールスター覇者と、デビュー最速G1優勝を狙う若武者。オールスター決勝以来のファン大注目の対決だが…。勝つのは、ダービー王・三谷竜生(31=奈良)だ。

脇本が言う。「これまで自分がやってきたこと(挑戦)を今度は受ける立場になった。自分は着も求められる」。2日目ローズカップ(2着)で渡辺一、平原、浅井らをひとまくりした後にもかかわらず、その表情は厳しかった。一方、山崎はトレードマークのアフロヘアを揺らしながら笑顔で言った。「楽しみですね。自分は(挑戦者なので)プレッシャーはない。力を出し切るだけです」。残り3周の青板過ぎから、両者の戦いが一気に激しくなることは想像に難くない。

そこで、三谷の出番だ。道中、脇本後位で足を温存できることが大きなアドバンテージ。脇本が踏み勝てば直線勝負。万にひとつ踏み負けたとしても、自力に転じて局面を打開できる仕上がりといっていい。2予A11Rは赤板後方から踏み上げ3番手を奪取。最終2角からまくって快勝した。

竹内の落車を誘発してしまったため表情は硬かったが「出来はいい。判断もいいし、いいタイミングで仕掛けられている」と自信をのぞかせる。そして「自分は地足。ずっと速いスピードで流れるこのバンクは好き」。今年3つ目のG1制覇に向け、まずはここをきっちりクリアする。3連単で(9)-(1)から3着(5)(2)(7)(8)、(9)-(5)から3着(1)(2)(7)(8)。