「やっと逃げの決まり手がつきました」。A級一般1Rで前受けから逃げ切った増田仁(39=広島)が、屈託のない笑顔を見せた。

昨年11月の松戸で落車して右肩肩鎖関節を脱臼。人工靱帯(じんたい)を入れる手術を受けた。丸3カ月欠場して「競走得点0」から再スタート。そして、復帰6場所目で、昨年11月平塚以来となる“逃げ”の決まり手をつけた。復帰後はなかなか状態が上がらず、本来の逃げを発揮できていなかったが、この朝、流れが変わった。

増田の番手のはずだった檀雄二が指定練習で負傷して欠場。増田の後ろを河野淳吾-南大輔が追走することになった。

「固めてくれて気合が入った。ありがたかったですね」

ひと回りも年下の戸辺捺希を相手に突っ張り切った。復調に弾みをつける1勝に「これからは新人を相手に足を上げていきます」。勝利はまさに、選手にとって一番の良薬だ。