志村太賀(42=山梨)は、岸和田G1高松宮記念杯で決勝に進んだ末木浩二の活躍に刺激をもらった。「競輪場のない県ですからね。僕は宮記念杯では準決止まりだったし、山梨勢からG1(特別競輪)の決勝に進んだのは、塩沢正仁(29期=04年引退)さん以来。だから、半世紀ぶりとか、そういうレベルですよ」と、弟子の“覚醒”に驚きを隠せない。

日大時代の末木は、アマ3冠(チームスプリント、1キロTT、ケイリン)にも輝いており、実力は折り紙付き。しかし、メンタル面の弱さがあり、なかなか芽が出ずにいた。「末木は競技をやってきた上で、決して恵まれた環境にはいなかった。でも、今年は前半から調子が良くて、G3ならワンチャン取れるんじゃないか? なんて話していたんですよ。まさかG1決勝とは」。期待以上の活躍に目を細めた。

今度は師匠である自分の番だ。予選11Rは蕗沢鴻太郎の後ろ回り。巧みにガードしながら、直線で突き抜ける。