7年ぶりに復活した「競輪ワールドシリーズ」は3日、青森競輪で第3戦を迎える。開幕戦の防府は、最強最速の絶対王者ハリー・ラブレイセンと、パリ五輪2冠のエレセ・アンドルーズが優勝。小倉での第2戦は、昨年世界選手権で女子3冠のへティ・ファンデルワウがVと、世界の頂を知る猛者が結果を残している。月1度の随時掲載「7年ぶり見参!!」で、世界基準の走りを体感した日本人選手の声を中心に、攻略法を探ってみる。

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「最強」の走りは、だてではなかった。リチャードソンとトゥルーマンが初戦で準決敗退と苦戦した中、王者ラブレイセンだけは本領発揮で開幕Vを飾った。

国際経験も豊富な新田祐大は「ラブレイセンは日本人では勝てる気がしない。競輪に慣れると手がつけられなくなるので、初戦がチャンス」と話したが、番手を回った防府決勝では、赤板から全開で踏んだラブレイセンをかわせなかった。

ただ、少しずつ攻略の糸口は見えてきている。連係した選手たちは「彼らは『競輪』をしようとしてくれている」と口をそろえる。

前日から作戦を綿密に立て、ラインで決まるように仕掛ける。構えてスプリント力で勝負するのではなく、本場の競輪にリスペクトを持って、こちらの土俵で戦っている。それは、ラブレイセンも同じ。単純な力勝負をさせなければ、付け入る隙はあるはずだ。

一方、女子はヨコの動きが厳しく制限されるため、攻略難易度は跳ね上がる。世界を知る酒井亜樹の「サトミナ(佐藤水菜)さんが3人増えた感じ」という表現が最も的確だ。

セオリー通りならマーク策だが、佐藤を含めた世界のトップ層には通用していないのが現実。ならば、前前勝負ではどうだろうか。先行選手の後位に付けてスピードをもらい、自力に転じて合わせ切る。佐藤の最近2年で2度の敗戦は、このパターンだった。ただ、これはG1やガールズGPの高いレベルでの話。普通開催で再現することは簡単ではなさそうだ。

どのような戦法で誰が世界の強豪たちに土をつけるのか。いろいろな展開を妄想しながら車券作戦を立てて、ワールドシリーズを楽しんでもらいたい。【ハジメ】